女性主導の避妊、ピルを服用して望まない妊娠を防ぎましょう
武部診療所では、経口避妊薬の処方をおこなっています。
経口避妊薬(一般的には、「ピル」と呼ばれる)は、女性ホルモンを
含んだお薬で、理想的な服用(内服)をすることによって排卵が抑えられ、
避妊効果があるものです。ピルを正しく使った場合の失敗率は1%以下とされ、
まさに女性が主導できる避妊法といえるでしょう。
ピルは、血栓症の方、高血圧の方など、服用できない方があるほか、
吐き気や不正出血などの副作用がでる方がある、毎日飲まなければならない
煩わしさがある、といったデメリットがあります。
しかし、その高い避妊率と月経に伴う症状が緩和される、などの
メリットも多く、当診療所では、多くの女性(特に20代、30代の若い方や、
出産経験のない方)に活用していただきたいと考えています。
コンドームによる避妊は、男性の理解と協力が不可欠です。また、
コンドームの破損等による失敗が多いのも事実で、その避妊効果は
不確実なものととらえたほうがよさそうです。
(ただし、HIV感染や他の性感染症の予防には一定の効果が期待できますので、
ピルなど他の避妊法との併用が望ましいでしょう。)
外来を行っていると、緊急避妊薬の需要が高まっているように感じられます。
しかし、モーニングアフターピルの効果は、残念ながら経口避妊薬にはるか
及びません。緊急避妊薬を正しく服用しても、妊娠してしまうことは
あり得るのです。
セックスは二人で楽しむのものです。避妊も二人で考えるのが理想ですが、
望まない妊娠をしないために、女性であれば自分の心と体を守りましょう。
女性が主体的に行うことができ、かつ確実な避妊法として、ピルを積極的に
あなたの生活に取り入れてみてください。処方をご希望の方は、受診のうえ
ご相談ください。
経口避妊薬の処方については、1ヶ月分2800円となっています。3ヶ月処方で
8000円です。なお、避妊目的でのピルの処方には健康保険は適用されません。
基礎体温法や子宮内避妊具(リング、IUD、IUS)など、他の避妊法の相談も承っています。
ご相談ください。
2011年12月28日