更年期は我慢しないで、ホルモン補充療法(HRT)など医師の治療を
閉経の前後10年間を「更年期」といいます。日本人女性の閉経は平均すると50~51歳なので、45歳から55歳くらいまでが更年期ということになります。
更年期には、エストロゲンが急激に減少して、自律神経が乱れてしまいます。そのため、ほてりやのぼせ、冷え、動悸、息切れ、不眠、いらいら、憂うつ、肩こり、めまいなどのさまざまな症状が、心と体の両方に現れます。
更年期の症状は人それぞれで、多岐にわたりますが、多くの女性がホットフラッシュ(のぼせ、ほてり)や急激で多量の発汗、動悸、冷えなどの血管運動神経系を訴えます。また、イライラや憂うつなどの精神的症状を訴える方も大変多いです。
更年期障害の治療法として効果が期待できるのが、ホルモン補充療法です。このHRTは、不足した女性ホルモン(エストロゲン)をお薬によって補っていく根本的な方法で、使用するお薬は、飲み薬や貼り薬(パッチ)、ぬり薬(ジェル)などがあります。
日本では古くから、ホルモンの薬=副作用が強く、体に悪いといった固定観念がありますが、更年期障害に関するホルモン補充療法はすでに安全性が確認されていますので、必要以上の心配や我慢をしないで、早めに医師にご相談ください。
更年期のつらい症状が緩和され、生活の質が向上することが多々あります。
2012年02月13日